成功法則(楽天主義)

楽天主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

移動: ナビゲーション, 検索
楽天主義とは、optimismの訳語のひとつ。楽観主義ともいい、哲学上では最善説と訳される。対義語は悲観主義。
ライプニッツの予定調和を主張する最善説に由来する。ライプニッツは、現実世界は可能なすべての世界の中で、最善のものであると考えた。かれはまず想定可能なすべての世界を考える。しかし、このうち、内部に論理的な矛盾を孕む世界はそもそも現実化可能ではない。そこで、この共可能的な事象の組み合わせからなる複数の可能な世界のうち、どのような世界が(神によって)実現されたかが問題となる。そこで、かれは、神は定義に善なるものであることが含まれているのだから、選択された世界は最善であったはずだ、と主張した[1]
「カンディード」でヴォルテールはこの最善説を揶揄批判したが、ライプニッツは、現実世界が、すばらしい場所である、またはすばらしいことが起きる傾向がある、ということを述べているのではなく、「現実は起こりうることの中では一番マシである」と主張しているのである。ひとが想定するよりよい世界は、人間の限定された知性と知識では認識できない、何らかのそれを補う悪や、あるいは、現実化を阻む論理的な自己矛盾を持っているのだ、ということである。ただし、この最善たる「現実の世界」は「現在」とイコールではないため、進歩や改良の可能性が否定されているわけではない。したがって、むしろ、起きたことは必然であった、というような納得と近い[2]
プラトン、アウグスティヌスなども善を積極的な存在と見なすところは楽天主義(最善説)的である。すなわち、善に、何らかの意味で、存在論的優位を認めた、という点ではそういうことも可能ではある。もっとも、このような意味でオプティミズムという用語を使うことは必ずしも一般的ではない。
アメリカで生まれた思想であるニューソートはきわめて楽天主義的である。この思想は現代の成功哲学でよく説かれるプラス思考、ポジティブシンキングなどに影響を与えている。
グラスに半分残った水を見て「まだ半分ある」と言うのは楽天主義者、「もう半分しかない」というのは悲観主義者という有名な性格判断法がある。これは英語ではGlass Half Empty or Half Full? という定番の言い回しになっている。

[編集] 脚注

  1. ^ このような主張は、存在しないよりも存在するほうが善いという仮定に立つものであるとバートランド・ラッセルは論評している
  2. ^ ヘーゲルの「理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である」という言葉も、その意味するところは、理念が活動的であるということであって、またあらゆる存在が現実であるということではなく、その一部だけが偶然的な現象とは区別されるところの現実の名に価するということである
posted by xyzkei at 14:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 成功法則(参考)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。